おたよりinformation

2023年度4月 保健だより

ご入園、ご進級おめでとうございます。

年度の始まりで、子どもたちは緊張などからすこし張り切ってしまうかもしれません。新しい生活に慣れて、緊張が解けてくると疲れがでたり、体調を崩しやすくなったりします。登園前に、『体調不良』や『機嫌が悪い』などの症状がある場合は無理せずお声かけください。子どもたちがすくすく健やかに成長していけるよう保護者の皆様と一緒に頑張っていきたいと思っています。よろしくお願いいたします!
保育園では給食があります。安全に給食を提供するために保護者の皆様にもお伝えしたい『食物アレルギー』についてお知らせします。

食物アレルギーとは?

私たちの体には、有害な細菌やウイルスなどの病原体から体を守る「免疫」という働きがあります。食物アレルギーはこの「免疫」が本来無害なはずの食べ物に対して過敏に反応してしまうようになった状態のことをいいます。
食物アレルギーの原因となる物質であるアレルゲンは、主に食べ物に含まれるタンパク質で、乳幼児期には小麦や大豆、鶏卵、牛乳などです。加齢に伴って食物アレルギーの原因が変わっていくという特徴があります。乳幼児の5~10%、学童期以降では1~3%が食物アレルギーと考えられています。子どもの頃の食物アレルギーは、多くが成長に伴い徐々に原因食物が食べられるようになります(「耐性獲得」といいます)。

食物アレルギーには、発疹やかぶれなどの皮膚症状、息苦しくなるなどの呼吸症状、下痢や嘔吐といった消化器症状があり、出方や反応の強さには個人差があります。

もしアレルギー症状が出てしまったら?

食物を食べた後に、じんましんなどの皮膚症状や呼吸器症状、消化器症状などが出てしまった場合、以下の項目を記録しておくとよいといわれています。

・何を食べたか。
・どれだけ食べたか。
・食べてから発症までの時間は?
・症状の持続時間は?
・症状の特徴
・状の再現性はあるか?

症状がアレルギーを原因とするものなのか、その他のものが原因なのか判断がとても難しいです。必ず小児科を受診し先生にご相談ください!

離乳食はいつから?

授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)で「特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」と示されており、一般的に離乳食のはじめ時は生後5~6か月が適しているとされています。しかし、赤ちゃんの発達スピードには個人差がありますので心配ですよね。健診の時や地域の保健センターなどで相談してみるのもよいと思います。