おたよりinformation

2022年1月

明けましておめでとうございます。新しい一年が、お子様にとって、また保護者の皆様にとって笑顔がたくさんの年になりますよう、お祈り申し上げます。また、冷え込むこの季節は体調を崩しやすくなります。よく食べ、よく休んで元気に過ごせるようにしましょう。給食スタッフ一同も、お子様の健康の一助になれるよう、安心安全で美味しい給食の提供に努めてまいります。本年もよろしくお願いいたします。

 

ご飯よく噛んでますか?

一度は耳にしたことがある方も多いと思いますが、最近の子供は噛む力が弱くなっていると言われています。この原因には、昔と比べて固いものを食べなくなったという食事の変化も挙げられますが、実は、食事中の姿勢も大きく関係しています。

「噛む」という行為は想像以上に力を要します。しかし、足を組んだり、肘をついていたり姿勢が悪い状態で食事をしていると、うまく力が入らず、噛む回数が減ってしまいます。そうすると噛む力は徐々に弱くなってしまいます。噛む力が弱くなると、顎が正常に発達せず、歯並びが悪くなったり、よく咀嚼されていない食べ物の消化をするのに胃腸に負担がかかったりなど、たくさんの悪影響が生じると言われています。また、テレビを見ながら横を向いて食事をしていると左右どちらかだけで噛む癖がついてしまい、噛み合わせのバランスにも影響が出てきます。このように悪い姿勢で食事をすることは、噛む力のみならず顎の発達など多くのデメリットがあることが分かります。

反対に正しい姿勢で食事をすると、しっかりと噛むことが出来ます。よく噛むことで唾液の分泌が増加します。唾液には食べ物を消化吸収しやすくする酵素が含まれており、それにより食べ物を栄養素として効率よく吸収することができます。さらに唾液によって口の中が適度に掃除され、むし歯の予防にもつながります。そのほか、噛むことで顎だけでなく頭蓋骨全体がバランスよく成長し、表情が豊かになって笑顔が素敵に見えるなどたくさんのメリットがあります。

このことから、食事マナーの面以外でも、正しい姿勢で食事をすることが非常に大切だという事が分かります。園では今後も継続的に給食の時間や食育の時間を使って伝えてきたいと思います。ご家庭でも、ご家族みんなで少し固いものに挑戦したり、姿勢を見直すきっかけになればと思います。

 

正しい姿勢のポイント

・テーブルに対して正面に座る。

・背中を真っすぐにのばす。

・テーブルとお腹の間はこぶし1つ分開ける。

・足を床につける。

・肘をテーブルに乗せない。

・食具を持っていない方の手はお皿に添える。